<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 溪中早春>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 溪中の早春>
<BookPage: 190-191>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
南山雪未盡，
陰嶺留殘白。
西澗冰已消，
春溜含新碧。
東風來幾日，
蟄動萌草坼。
潛知陽和功，
一日不虛擲。
愛此天氣暖，
來拂溪邊石。
一坐欲忘歸，
暮禽聲嘖嘖。
蓬蒿隔桑棗，
隱映煙火夕。
歸來問夜餐，
家人烹薺麥。
<End Poem>
<Translation>
終南山では雪が消えさらず、北むきの嶺には白いところが残っている。しかし西の谷川では氷がとけて、春の水たまりが青くなっている。東からの春風はいつ吹くか、冬ごもりの虫が動きだし草の芽ももえた。陽春の気が一日もむだをしないことが、これでわかる。この暖かい天気がうれしくて、谷川のほとりに来て石をはらってすわった。一度すわるともう帰るのも忘れそうになったが、夕方の鳥が鳴きだした。 ヨモギがクワやナッメのあいだにはえ、夕方の炊事の火に照らされている。さて帰宅して今日の夕食はときけば、ナズナの菜に麦めしだって。
<End Translation>
<Formatted Translation>
終南山では雪が消えさらず、北むきの嶺には白いところが残っている。
しかし西の谷川では氷がとけて、春の水たまりが青くなっている。
東からの春風はいつ吹くか、冬ごもりの虫が動きだし草の芽ももえた。
陽春の気が一日もむだをしないことが、
これでわかる。この暖かい天気がうれしくて、谷川のほとりに来て石をはらってすわった。
一度すわるともう帰るのも忘れそうになったが、夕方の鳥が鳴きだした。
ヨモギがクワやナッメのあいだにはえ、夕方の炊事の火に照らされている。
さて帰宅して今日の夕食はときけば、ナズナの菜に麦めしだって。
<End Formatted Translation>